エンジニアに資格は必要か。実務と希望の狭間で考えた“意味”

備忘録

対象読者:「ITエンジニアという職業において、資格は意味があるのか。」 と葛藤している人

この問いは、現場でもSNSでも定期的に議論になる。
僕自身は、資格には確かな価値があると考えている。

理由としては、これまで取得してきた

・AWS SAA
・LPIC Lv1
・LPIC201
・CCNA
・ITパスポート

が、確実に自分の土台を作ってくれたからだ。

資格があると「言われたことの意味がわかる」

例えば、LPIC Lv2 を取得していれば、次のような指示を受けても理解できる。

プロキシ設計なら squid を使って設定して
対象ユーザの crontab で夜間にバッチを回して
ディスク設計なら pv → vg → lv の順で構成して

これらは、実務経験がなくても「何を言われているのか」は分かる。 もちろん、実際にどう設計し、どんな制約を考慮するかは別問題だ。 だが、そもそも“会話が成立する”というのは大きい。 資格は、技術者としての共通言語を先に身につける手段になる。

漢字が読めないとこの文章の意味がわからないのと同じで、暗記や勉強には確かに意味がある。

実務経験は理想だが、望んだ経験が積めるとは限らない

エンジニアは「資格よりも、実務経験が最強」と言われることが多い。 それは正しい。
実務=実践。上司からのフィードバックを受け、反映させる。
実務経験は、所謂血肉として残る。

だが、望んだ実務を経験できるかどうかは別だ。

例として、僕は AWS に携わりたくて AWS SAA を取得した。
しかし、資格を取ってからの3年間、クラウドの実務経験を得ることはできなかった。 現場の事情、案件の流れ、タイミング。 自分の希望とは違う仕事を担当することは珍しくない。

資格を取ったからといって、すぐに希望の仕事ができるわけではない。 だが、資格がなければ、そもそもスタートラインに立てないこともある。

そしてようやく、クラウドの基本設計を任された

そんな僕が、半年ほど前から念願だったクラウド(OCI と AWS)の基本設計を担当している。 なぜ任せてもらえたのか。 AWS SAAを持っていたからか。 これまでの働き方や、やりきる姿勢を評価してもらえたからか。 CCNA、LPICを取得した努力が伝わったのか。

おそらく、どれか一つではなく、すべてが少しずつ影響している。

資格は「努力の証明」であり、「知識の土台」であり、「チャンスをつかむための材料」でもある。

実務経験があればもちろん強い。 だが、資格があることで、経験を積むための扉が開くこともある。

採用担当者から見た「資格」というシグナル

資格の価値を語るうえで、採用担当者の視点は外せない。 現場エンジニアは「実務経験がすべて」と言いがちだが、採用担当者は書類だけで候補者を判断しなければならない。 そのとき資格は、思っている以上に強い“シグナル”になる。

極端な例を挙げる。

  • 資格が何もない人
  • LPIC、CCNA、AWS SAA を持っている人

この二人が並んだとき、書類上でどちらが「やる気がある」と”見える”か。は明らかだ。
資格は、「自分で金を払って、自分の時間を削って、体系的に勉強した」 という事実の証明になる。


もちろん、

・資格が何もなくても仕事ができる人。
・資格がたくさんあっても仕事ができない人。

も存在すると思うが、デスノートの「死神の目」みたいに人の資格は目に見えず、資格所持をカミングアウトする人も少ないため、判別が難しい。

採用担当者は、技術の細かい差分までは判断できないことが多い。 だが、資格があるかどうかは一目で分かる。 そして資格は、 「この人は自己投資できるタイプだ」 「基礎知識は最低限クリアしている」 という安心材料になる。

もちろん、資格だけで採用が決まるわけではない。 だが、資格が“書類選考の通過率”を上げるのは間違いない。

資格の意味とは何か

資格は、魔法の鍵ではない。 取った瞬間にキャリアが変わるわけでもない。 しかし、資格を取る過程で得た知識、姿勢、努力は、確実に自分の中に残る。

そして、いつか訪れるチャンスの瞬間に、 「この人なら任せられる」と思ってもらえる材料になる。

資格云々のブログ記事書く暇あったら資格の勉強しろよ

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